un deux droit

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仮面は心の安らぎ

いよいよ心が疲れた。
妻の絶え間ない文句に、感情が死んでる。
私は妻と結婚しただけであって妻のルールと結婚したわけではない。
他人同士の生活なのだから納得のいかないことや価値観の合わないことはある。理解できる点は歩み寄ればいいが、どうしても理解できない点はどちらかが納得ゆかなくとも譲るしかない。それを「我慢」と呼び、「私は我慢を一切しない」と高らかに宣言するということは、着地点のないものは全て私が我慢して譲る格好になるのだが、そのことについてなんの痛痒も感じないといのは、もはや人の心を失っていると指弾されても仕方ないのではないか。我慢しなくちゃならない人となんて付き合わなきゃいいの。そう嘯いてきたせいで彼女の周りには人っ子一人いないのだが何も反省することはないのだろうか。もう私が離れて子供が自立したらそのまま誰とも交わらず孤独に死ぬことを選ぶのだろう。

「もう仮面夫婦でいましょ」

妻は出し抜けにこんなことを言った。
もうたまに心を揺さぶられなくて済むのなら、それもいいかもしれないと思い始めている。