un deux droit

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空集合、再び。

妻の主張、備忘録

・妻の気分や考えを推し量ってはならない
・様子を伺う優しさを持て
・会話の定型文を逸脱してはならない
・定型文ばかりを口にするのは私の考えがちっとも見えてこないのでだめだ
・意見を持て
・センスのない意見は言うな
・私から会話を始めろ
・余計なことは言うな
・妻の意見に同調するな
・妻の意見に反論するな
・妻の言う通りにしろ
・妻の言う通りにやっていますという感じを出すな


さもの私の自発的な感情や考えかのように、妻の不快でない範囲内にを収めなければ許されない、ということ。

妻は言う。言うなれば私は常にタバコの臭い煙の匂いを撒き散らして歩いているようなものだと。ただ自然とそこに佇んでいるだけで不快感を催す。だからタバコを吸っても構わないがその気配を完全に消せと。

妻はアメリカ暮らしが長いので、いつも海外の上流階級の人間を引き合いに出す。どんな時でも感情は抑制的で、穏やかな態度でしかし毅然と、厳しく率直な意思表明を躊躇わないのだと。私には最終的にそういう立ち振る舞いができる人間になってほしいのだそうだ。私が海外ドラマを見て勉強するか、妻が海外ドラマを見るのを阻止せねばならない。