un deux droit

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好きより嫌いって言われたい

次女(3歳)の言葉が達者になり、めちゃくちゃわがままになっている。イヤイヤ期+妻の性格にそっくりというハードモード。土日の疲労感の方が平日の労働より遥かにキツい。ブログなんか書いている暇もない。

そんな次女はすぐ「おとうさんきらい!」「おとうさんいや!」「あっちいって」と邪険に扱ってくる。当初はそれが傷つきもし、腹立たしくも感じた。

その代わり、おやつを買ってあげたり、一緒に遊んであげると「おとうさんすき〜」と言うようになった。

また、妻に言い負かされてしょぼくれてる時も、「おとうさん、すき」を言うようになった。

「すき」という言葉は一見肯定的な側面しかないように思うが、「利害があっての打算」「離れてしまうことへの恐れ」でしか発せられないのだな、という背景に想いを馳せると、ろくな言葉じゃないなと思えてきた。
(青年期の「好き」は性衝動由来だし)

一方で「きらい」という言葉は否定的な意味を孕むが、躊躇なく「きらい」と言える安心感があってこそ気安く発言できる単語だという構図を理解すると、むしろそれは「すき」ってことなんだと思う。

どんな組織であっても「きらい」「いや」が溢れているうちは実は健全で、無反応、あるいは「イイネ」で溢れている組織は終わりが始まっているのかもしれない。

子どもが「すき」を連発していたら警戒するようにしよう。