un deux droit

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Yahoo!デビューしました

もうほとぼりも冷めたので書こう。

私が以前引き受けたインタビュー内容を掲載したニュース記事がYahoo!に掲載された。自分の実名が掲載された記事がしばらくYahoo!のトップに鎮座しているのを眺めて、どうせならこのブログの人格の方が先にメジャーデビューしたかったなぁと思う。こんなまぐれヒットでただの凡人に過ぎない自分の表の顔が全国に露出するのはなんともこっぱずかしい。

友人の反応は「記事は読んだのに気づかなかったわ」というものばかり。妻すら気づいてない。連絡寄越してきたのは2人だけ。私の日常は1ミリも変化しない。記事を発見したときは自分が犯罪でもやらかしたみたいに気が動転していたが、とんだ拍子抜けである。

記事内容に一部、会社を批判していると受け取られるような記載があり、そこを経営陣が逆恨みして報復してこないかなんてことを小心者の私は心配している。会社名は出してないので、恥をかいたのは私だけなんだけど。同僚の誰かが私の預かり知らぬところで記事の存在に気づき「あんどうがなんかちょーしこいたこと言ってますよ」とチクって、それがケツの穴の小さい役員の耳に入り、「ふーん君はそんなことを考えていたんだね」とネチネチと言われそう。少し否定的な見解を述べられただけでヒステリーになるような程度の低い役員の蔓延る会社なんかさっさと辞めちまえ、という意見もあるだろうけれど、ローン組んだばっかりなのでしばらくは寄生させてもらいたいのも事実。fxxk you と吐き捨てて立ち去れるだけのキャッシュが手元にないのが世知辛い。素行不良とこじつけられて給与減額などの嫌がらせをされないように対抗措置を考えておかねば。


「この記事はなんだねあんどうくん」
「この記事がどうかされましたでしょうか」
「こういうことを書かれると困るんだよ」
「どのように困るのでしょうか」
「会社の評判に傷がつくじゃないか」
「社名出てないんでこの記事は会社にはなんら不利益を与えてないと思いますけど」
「社内でも噂になっとるよ」
「そうですか、それがなにか」
「私の面子が立たない」
「何がおっしゃりたいのですか。具体的に最後まで結論を述べてください」
「いや、ただ不愉快だ、ということを言っているんだ。会社としても問題だと捉えている。今後は控えてほしい」
「あなたにとってどこが不愉快で、会社としては何が問題で、私は何を今後控えるべきと考えているのかはっきりおっしゃってください」
「こういうことを書かれると風紀が乱れると言っておるのだ」
「あなたの気に食わないことは全て風紀の乱れですか。あなたの言動に否定的な反応を誰一人として示してはならない、ということがおっしゃりたいのですか。どこの独裁者ですか。」
「文句があるなら私に直接言ってくれればいいんだ。こんな公のところに書かれる筋合いはない」
「この記事は『こういうことを言われた』という体験事実の語りであって、それに対する私の意見は書かれてません。それを文句と思うのは拡大解釈が過ぎるのでは」
「それは屁理屈だろう」
「もしそれをどうしてもこの記事の拡散が会社に対する悪影響と思いたいなら、非難されるべきは私の身に起きた事実を告白しただけの私より、その事実を発生させたあなたじゃないですか?」
「てか他の役員の皆さんの前ですげー恥ずかしいことを事実として認めちゃってますけどそこの沽券はよろしいのでしょうか」
「他の役員の皆様は庇われるべきはどちらだとお思いでしょうか。」
「あぁそうですか、あくまでお身内を守るんですね。ちなみにここまでの一連の顛末は録画してますんで然るところに持ち込みますね」

と、こんなところまで脳内シミュレーションした。
何も変なことが起きないといいけど。