un deux droit

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大野城市「ロビンソンスパイス」

かつて、札幌にvoyageというスープカレー屋さんがあった。学生時代、最も通い詰めたスープカレー屋だ。その店はスープが常時味わえる「曼荼羅」と、コッテリ系の「日替わり」を選べたのだが、「曼荼羅」というスープが日本で最も美味いスープカレーだと今でも思っている。あっさりサラサラ系の「出汁」に近い口当たりで、スパイスの風味が最大限味わえた。当時もコッテリトロトロ系のスープが主流で、友人と行けば皆「日替わり」を注文し、いつも私だけ「曼荼羅」だったのだが、構わず我が道を貫いていた。

その店は今は閉店してしまったらしく、営業しているのは系列店のピカンティだけのようで、そのピカンティの系列店として福岡に乗り込んできたのが「ロビンソンスパイス」だ。

系列店とはいえvoyageとピカンティは趣向が違ったのだが、福岡全体のスープカレー界の中では間違いなく私の好み寄りだろうということで、少しでも「曼荼羅」らしさに縋りたい思いを一心に来店。

システムはvoyageと一緒。具材のセットを選び、スープの種類を選び、辛さを決める。辛さの表記が「マジスパ」みたいだと思いつつも、これ通じる人いないんだろうなと寂しい思いをしながらスープの吟味に入る。

悩む‥「38億年の風」でないことは確か。これは札幌で食べたことがある。残りは「アーユルヴェーダ」と「海老曼荼羅」。「アーユルヴェーダ」は薬膳と書いてあるからあっさり系なのだろうけれど、薬膳まで行ってしまうと好みでない可能性高し。しかし「海老曼荼羅」の横にはハッキリと「濃厚」と書いてある。曼荼羅はアッサリであるべきでは…意味の矛盾に耐えながらも、海老出汁は奥芝商店でも好きだったから、例えあの「曼荼羅」でなくてもよしとしよう、ということで「海老曼荼羅」をチョイス。

結果、、思い描いていた味とは違ったが、やはりピカンティ系ということで、濃厚でも好みのスープ。満足感はあるがやはりアッサリ系も欲しい。ピカンティでアッサリ系は「開闢」という名前だったと思うのだが、是非常設をお願いします。

それにしてもなかなか強気な価格設定。ランチ2日分+αくらいの出費だ。まぁ今回はご褒美ランチということで。本場札幌も価格高騰しているのかな。この価格帯が福岡県民に受け入れられるかどうか心配。お店が撤退してしまわぬうちに、薬膳スープのほうを食べに行こう。



今週のお題「自分に贈りたいもの」