un deux droit

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女性中心社会で男性が生き延びる方法

・立場に高低差をつけない。上司部下、あるいは発注先と業者のように、指示→受諾のような一方向のコミュニケーションを好まない。男性的には、指示内容には疑義を挟まず丸呑みして即実行がゴールへの最短距離のように思えるが、女性はただゴールすることを望んでいるわけではない。なぜ私はそれを望んでいるのか、その思いをしっかり聞き留め、共感するというプロセスが果たされることの方が大事。むしろ共感できないなら無理にやらない方がいい。俺は全く納得いってねーけどあんたが言うから渋々やってやったぜ、ほらこれで満足だろ、っていうのは全く通用しない。

・男性は結果が全て。女性は過程が全て。男子の部活は監督がどれだけクソで体罰横行してても、その恨みを原動力にして、見返してやるという気持ちでチームに結束が生まれ目標に到達することがある。そして勝てばその恨みはチャラになる。女子のチームはおそらくそのやり方ではパフォーマンスを発揮できないし、仮に勝ててもその結果を喜ばないのではと推測する。そして恨みはチャラにならない。


ふと、なでしこジャパンがワールドカップを制覇した要因って選手の能力の高さというより、女性がパフォーマンスを最大限発揮する環境づくりにあったのではないかと思う。優勝直後に選手の1人がプライベートの飲み会で監督批判をした、という話がツイッターで拡散されて炎上するという話があった。むしろその事件こそが、当時の佐々木監督が何言ってもいい安心な環境、対等な関係を作っていた証左なのではないか。そんなことを10年越しに気づいた。当時の自分はその選手の発言に対して、浮かれてるとか、プロ意識が低いとか、監督へのリスペクトがないとかいう感想を持っていたはずだ。けれどもそれらはもろ男性中心主義的な反応だったのだ、ということを結婚・女の子の子育てで学ばせてもらった。私の勤める会社も過半数が女性になっているので、この発見は大いに役立つだろうなと思っている。