un deux droit

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どうしても頭を下げさせたい妻

あなたは、「あなたのせいで傷ついた」と人に言われたときいつでも素直に頭を下げられるだろうか。たとえ自分に全く落ち度がないと確信できることであったとしても、だ。私にはそれがどうしてもできない。自分の正当性を主張して断固として戦ってしまうのだ。

妻は、この点が私の最大の欠点だと言う。私が傷ついたということが揺るぎない事実であるのだから、その点に疑義を挟むなんてナンセンスの極みだとのこと。傷ついた心が存在するということだけを認めて、その原因が私にあると相手が思っている事実に対して謝る、というのはずいぶんトリッキーな態度だと思う。相手の主観を事実と認めることと、客観的にそういう事実を引き起こしたことを認めることは別の事柄なのだが、「謝る」という行為で前者と後者を切り分けることは不可能だ。前者に対して頭を下げているのだと自分では思っていても、人から見たら後者に対して頭を下げているようにしか見えないだろう。この話のすり替えがどうしても許せず頭を下げることができない。そして今日も部屋は妻が暴れて散乱し、叩かれた右腕に腫れと痺れを感じている。