un deux droit

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権利と義務か、それとも自由と責任か。

久々に大炎上の喧嘩。もう慣れたもんでいくらものを投げられても口汚く罵られても物怖じしなくなった。引いたらどんどん追いかけてくる。どうせならさっさと行くところまで行ったほうがいい。4時間激論を交わし、子どもは寂しく不貞寝していたけれど、なんとか無事終焉を迎えた。

 

今日は収穫もあった。妻と私で人間関係の原則が根本的に異なっているということに気づけたのだ。

私は徹頭徹尾、「権利」と「義務」の世界に生きている。日本ではよく学校や会社で権利ばかり主張していないで義務を果たせ、みたいな説を耳にする。私もその教義に深く冒されている。これをやってないのにそんなこと言う権利ないだろう、とか、義務を果たしたのだからこういうことする権利があるだろう、とか。義務を誠実に果たしていれば、権利は尊重されるべき、という交換条件が成立していると思って生きている。

そのため、出張の予定を妻からごねられると権利を侵された気持ちになり憤慨するし、送り迎えなどの自分の当番と仕事場バッティングして妻にヘルプを頼むときは自分が義務を果たせなかった気持ちになり憔悴する。

言い換えると、義務という形で己の具体的な行動を束縛され、権利という形で具体的な行動を阻害する他者の行動を制約しようとしている。これがどうも妻には不評だ。

 

妻の世界は「自由」と「責任」しか無い。必ずやらなければならないことはない。必ずやらせてやらなければならなこともない。何をやるのもやらないのもやらせるのもやらせないのも自由。何を考え、言い、行動するのも自由。それに対して起こる結果を受け止めるという責任だけがある。何も我慢しない、何も尊重しないことで仮に私と離婚することになってもその結果を受け入れるだけ。その結果を招く覚悟があって好き勝手やっている。

妻のこの考え方は最強だなと思う。天上天下唯我独尊。当方、鳴かぬから殺してしまわれちゃいそうなホトトギスであります。