un deux droit

このブログには説明が書かれていません。

多重人格を求める妻

長女と手紙のやりとりをしていて、「好きなこと」を四つ書く欄を回してきた。私はリップサービスで「〇〇ちゃん、〇〇ちゃんとあそぶこと」と書いて渡した。それを妻がめざとく見つけた。「なぜ私が入っていないのよ」いや、それはあくまで長女の遊びに付き合っているだけで鵜呑みにしないでよ、と誤魔化したが、「私は妻を含めた家族全員との暮らしを楽しんでいると思うべきだ」と妻が強く信じていることにいささか驚いた。
妻は私に無関心で、出来るだけ空気のような存在でいることを望み、私の言動が彼女の何かしらの思考の負担になることをひどく嫌っている。私に対して好意や愛情表現を示すことを厭うし、私が妻に好意や愛情表現を示すことも鬱陶しがる。身体が触れ合うなんてもってのほかだ。妻は私を生理的に嫌悪しているのではなく、誰に対しても、出来るならば子どもに対しても身体接触を避けたいと思っている。接触して何も問題ないのは無垢な犬猫や赤ちゃんで、3歳の次女はまだセーフ、6歳の長女はアウトである。
そうやって感情の回路の接続をこまめにズタズタにして、私が妻に対してできるだけ機械的、業務的、職場の同僚的にコミュニケーションを取っていくことを言明している事実を棚に上げて「私といて楽しいと思え」とはどの口が言うのか。あなたの仕向けた通り、あなたに対してはもう親密も疎遠もなく何の感情も湧かなくなったよ。ここまで感情の機微を矯正しておいてなお人間としての感情を残せとは酷なことをおっしゃる。精神的DVを繰り返す相手を好きでい続けている人がいるとしたらもう完全に心は破壊されていると思うよ。