un deux droit

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産みの苦しみ

新規事業の立ち上げに難航している。

事業の全体像やゴールは見えてきたのだが、肝心のスタート地点を決めかねている。

①なんでこんなアイディアをすぐに思い付かなかったんだ、絶対いけると浮き足立つ②また次の会議で、なんでこんなしょうもないアイディアでいけると思ったん‥と自己嫌悪に陥る
というループを何周も繰り返している。
これは酔っ払いとシラフの往復運動に似ている。酒の席で生み出した企画ほどひどいものはないが、それは酔いが醒めるまで気づかない。この生産性の低い右往左往はアルコールがなくてもできるのだなと、どうでもいい発見に驚いている。

同じところをぐるぐる回っているわけではなく、ちょっとずつ改良できている気もするのだけれど、よしこれでいこうと踏ん切りがつくほどでもない。まるで会議のための会議をやっているような気分。本当は実行する意気地がないくせに、たらればの話で俺が本気出したらこれくらいやっちゃうよ、とイキってるような恥ずかしさを覚える。

新規事業というのは今まで先行事例がないから新規事業な訳で、つまりニーズは顕在化していない。誰も欲しいと現段階で思っていないものを、きっと欲しくなるはずだと予測して計画を進行する勇気を絶やさず持ち続ける必要がある。このメンタル維持がかなりしんどい。議論が何度も暗礁に乗り上げるたびに匙を投げずに辛抱強くこう着状態を打破する糸口を探し続ける。そこに人を巻き込み続ける。よほど神経鈍くないと続けられんわ。世の中の創業者と呼ばれる人たちにはほんとリスペクトしかないわ。