un deux droit

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福岡マイホーム事情

今週のお題「サボる」

最近はマイホーム検討のことばかり書いている。仕事の合間を縫っては展示場に足を運び、さまざまなハウスメーカーの言い分を聞きながら、夫婦の希望を一歩ずつ擦り合わせている。正直8月中はろくに仕事が手につかなかった。予算達成見込みがアンパイとはいえそろそろ怪しまれそう。虫食いのようにスケジュールに時間単位有給を突っ込みすぎて、露骨な転職活動でもしているみたいな見栄えになっている。

いろいろ情報を仕入れて分かったことは、福岡市近辺は地価が上がりすぎており、ローコスト住宅メーカーが資金力にモノを言わせて土地をハイエナの如く買い漁っては、これでもかと土地を分割して、しょぼい上物の狭小住宅を乱立させているということ。土地代2000万・上物1000万くらいの物件を4000万くらいの建売で売り捌いている。口を揃えて地価が上がるから資産価値になるとか言っているが、肝心の生活環境を犠牲にしているし、近頃の異常気象や地震などに耐えうる土台や建材を使用しているとは思えないので、資産価値の話もかなりきな臭い。これらの家々が2〜30年後にちゃんと転売できるような原型を留めているのか見ものである。
余所者のハウスメーカーがジャンクな物件で街を汚していくのは本当に気分が悪い。売主も自分の儲けだけじゃなくて、街の景観のことを考えて買い手を考えておくれよ‥そんなため息をつきながら物件を探していると、地場の工務店が建築条件付きの土地を売りに出しているのを発見。ちゃんと庭など十分にスペースが取れる区割りで、建売でなく注文住宅の形で入手が可能とのこと。福岡にまだそんな奇跡的な土地があるのかと驚き確認を入れてみると、ローコスト住宅メーカーが福岡に寄生する前から保有していた土地で、造成に手間のかかる条件だったから食指を伸ばしてこなかったのだろうとのこと。そのメーカーはローコスト住宅メーカーが嫌う造成からしっかりやるのをモットーにしているのが特徴。そして土地の割り方が大きめなのは、この地区が一定面積以下の区割りを禁じているかららしい。誰が取り決めてどれほどの効力があるのは知らないが、そのルールがあると土地を細切れにしてナンボの悪徳ローコスト住宅メーカーから地域が守られる。その経緯を聞いただけでここに住みたくなった。拝金主義に走らず自分たちの地域の住み良い環境の保全を優先するというコンセンサスがあるというのはとても好感が持てる。もうこの工務店で近隣に押さえている土地はないということから、ローンの審査と土地の仮押さえを行うことにした。今後良い土地が出てきてもどうせローコストのハイエナが唾をつけてしまうならば待っていることの利益は少ないのだ。
次はいよいよ購入のフェーズ。ここまでとんとん拍子なのが根拠もなく怖い。