un deux droit

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瘡蓋と牽制

あんなひどい目にあったってのに、日常の原状回復力は凄まじく、いつもの土日を迎えている。妻は一日二日は殊勝にしていたが、今日にはもう通常運転で話し方や言葉選び、立ち振る舞いに口うるさく注文をつけてくる。なんであんたってこういう言い方しかできないんだろうね、と呆れている様子だが、私の会話パターンを完全に熟知しているとのことなので、自分が不快になるような会話パターンに私がハマらないようにあらかじめコントロールしたらどうかと思う。自分からできることは何一つしないのはどういう了見だろう。
頭から流血して以降、妻の言いがかりに対して我慢できなくなっている。頭にすぐ血が上り、ヒステリーな態度でまくし立ててしまう。すると妻はまだギアがあったまっておらず戸惑いをみせる。そして私はヒートアップしたことを詫びて冷静に話し合うフェーズに入る。こうするとだいたい所要時間1時間くらいで決着がつく。このすぐにトップギアに入る戦法は暫定的に使えるかもしれない。妻は親切のつもりでダメ出しをしていることが多いので、そういう攻撃はお断りである、という基本スタンスを早い段階で示すのだ。ごめん今話を冷静に聞けないわ、と釘を刺した上で冷静に話を聞くと、妻もトーンがいくらか落ち着いていて言葉選びも癇に触らぬよう慎重になる。ワンパターンだと見透かされる日がいずれ来そうだが、当面は先行逃げ切り作戦で妻との日々を乗り越えたい。やっぱり反応しない日々は実現不可能。