un deux droit

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躾とエゴのグレーゾーン

2歳の次女に手を焼いている。
妻に似て頑固一徹、一度こうと決めたら妥協を許さない頑なさがあり、厄介この上ない。
本人が満足するまで根気よく待てれば、自分の意思で親のお願いを聞いてくれる賢明さはあるのだが、なかなかその「ひたすら待つ」という行為が苦痛である。
今日は寝る前にiPadで動画を見ていた。もう寝る時間だよと言っても手放さない。電気を消しても2段ベットの隅に隠れてニヤニヤしながら動画の視聴を続けている。埒が開かないので取り上げると火を付いたように泣く。無視し続けているとぐずりながら不貞寝をする。2歳児の自尊心をへし折るなんてひどい親だと我ながら思うけれど、打ち手がなくて困る。親のあれしろ、これをするなという躾は、子どもにとって特にそれを聞く義理はないし、聞いたとてメリットはない。親がそうしたい、というただそれだけだからだ。姉妹の競争心を煽る、お菓子など餌で釣るという手法もなくはないが、いつでも条件が揃うわけでもないし、餌がないとやらなくなるから困る。さりとてひたすら没交渉で強制終了ばかりしているのも子どもの生育に悪そうだ。大概の親も躾なのかエゴの押し付けなのか境界の曖昧なグレーゾーンをのらりくらりとやり過ごしているのだと思う。筋の通らない子どもとの向き合い方の気持ち悪さと絶えず同居しながら、明日もまた歯に物の挟まったようなぎこちない振る舞いを続けることになるんだろうな。