un deux droit

このブログには説明が書かれていません。

若者とは本当にコミュニケーションが取れないのか?

今週のお題「下書き供養」


営業をしていると、判を捺したように「若手のコミュニケーション力がない」と嘆くおじさんに出会う。

そういうことを言う人はおそらくもう(社会的に)死んでいる。

まだギリギリ若者とコミュニケーションを取れているなと思っている私からすると、若者はコミュニケーション能力が低いのではなく、世代の違う人とコミュニケーションを取る意欲が著しく低いのだと感じている。同世代同士のコミュニケーションの情報量はおじさん層同士のそれよりも遥かに多い。それをおじさん達に開示してないだけ。

体育会的な上下関係が通用した時代は上を敬い関心を払う態度を取ることが若者に対して空気的に強制されていた。だから仕方なく愛想良く話を聞いてくれていた。そういった無意味な長幼の序が消滅すれば若者に学びのないおっさんたちとコミュニケーションを取る動機がないのだ。

もっと不都合なことには、若者も全おっさんとコミュニケーションを断絶しているわけではないということ。有益な示唆をくれるおっさんにはむしろ陶酔とも言える態度で全人格を没入させている。だから、若者のコミュ力に問題を感じたら、自分にコミュ力を振り分ける価値を感じてもらえていないのだと認識するのが正しい。