un deux droit

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粉砕!育休メリット論

昨日登壇した男性の育休を論じたパネルディスカッションにて。
私以外の他の登壇者がしきりに、タスクマネジメントが鍛えられるだのなんだのと「仕事にプラスの効果」を謳っていた。慶応に受かればモテますよ、みたいな目的の致命的なズレを感じる。もちろん慶応に受かってもモテないやつはゴロゴロいる。話を鵜呑みにして一生懸命勉強して受かったのにちっともモテやしないじゃないか!と憤慨するのがとても恥ずかしいことであることが自明であるように、育休を別の欲望を紐付けて論じないでほしい。結果的にモテてしまうことがあるという相関があるだけで因果関係ではない。何でもメリットに結びつける議論に食傷気味だった私は冷や水を浴びせるつもりでこういう趣旨のことを言った。
「乳児の育児は地獄です。深夜何度も起こされるからずっと寝不足だし、だっこのしすぎで腱鞘炎になったり腰を痛めたりします。そういう肉体労働の面がどうしてもある。わからないことばかりで精神的にも参ります。自分はその過酷さを体験したので、産後で身体を痛めたパートナーに全てを押し付けるのはあまりに不人情なのではと思っています。夫婦で負担と不安を分かち合うだけで育児は一気に天国になる。子どもを可愛いと素直に感じられる。正直に言って、育休取る取らないとか選択の余地はないと思っています。どのみち女性には選択肢が無いんですから。」
案の定、会場は気まずい沈黙に包まれた。

普通に考えればわかるけれど、産む側の女性であれば代替要員がいなかろうが三交代の勤務で働いていようが土日勤務の仕事だろうが問答無用で休んで産んでいる。だから自分の仕事の形態は実は言い訳にならない。最後は休むと決断するかどうかだ。休めないのではなく休みたくないと素直に認めればよろしい。たとえ育休を取らなくても自分の意思で休まず、全て妻に押し付けるんだ、という罪悪感から逃げないでほしい。育休にメリットなどない。大切なことだからやる。ほんとにそれだけ。