un deux droit

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予定設計のジレンマ

今日にイベント出発の前に妻と一悶着。よりによって育休とか夫婦の協力とかのテーマで話す、って時に限ってしょうもない言い争いをする。というか、ちょっとしたイベントごとの時に限って妻はいつも言いがかりをつけてくる。
前から今日は12時に出発するよと伝えていた。昼食は自分が作ることにして、12時頃から妻と子どもたちは祖父母の家に向かう算段だった。しかも祖母の送迎で。
それでご飯も無事に終わり、自分の身支度も終えた11時55分。キリもいいし早めにそろそろ行くかと思って出発を告げたら嫌なんで先に行くのよ、とキレられる。妻の算段では祖母が車で家に着き、子どもたちを車に乗せて見送ってから出発すべきものだと思っていたらしい。自己都合で家庭を空けるのだからそこまで家族に貢献し、抜かりなくエスコートしてから立ち去れと。いやいや、いくら個人的な予定だからって遅れられない予定を持った人が最後まで家を離れられない設計の予定に普通するか?子どもがぐずったり、祖母の到着が遅れたりと不確定要素満載のミッションを経ないと出発できないとは。そう抗議すると、それを見越して予定立てろ、それが嫌ならそもそも朝から戦力にならないとして外に出ておけ、家庭にも貢献したふうにして自分の個人の予定も抜かりなくやりたいなんて虫がいいんだよ、とぐちぐち難癖をつけてくるので結局出発は15分ほど遅れ集合時刻ギリギリの電車に飛び乗る羽目に。
無茶苦茶な言い分で頭が痛い。そのレベルで不確定要素を見越して予定を設計してたらほとんど何もできない。お昼からの予定に絶対遅れたくないから朝から全ての予定をブロックしますなんて営業が使い物になるわけがない。何も予定より1時間を前倒しで家を出たいといったわけでもない。たった5分の前倒しを許したからと言って、今後どんどんエスカレートしていくものでもない。出発予定時刻があり、そこまでに自分がこなすべき主要タスクがあるだけだ。出発に間に合わなくなる危険性が生じるようなタスクは安請け合いしないものの、安全圏ギリギリの役割をできるだけ担う貢献意欲はある。そこはもう信頼してくれというしかない。
これはもう妻との仕事の性質の違いによる感覚の差だろうな。妻はプロジェクト遂行の仕事なので決まった締め切りは無機質なものだ。めちゃくちゃ早めに仕上げても構わなければ、ちょっと遅れそうな時に交渉して後ろに伸ばすこともできる。でも私が普段やってるのは生身の誰かと待ち合わせだ。何時何分にどこどこで待ち合わせ、というのはそんな簡単にずらせない。自分の仕事が早く済んだからといって待ち合わせの前日に相手を呼びつけるわけにもいかなければ、急に都合が悪くなったので1時間その辺でぶらついててくださいともならない。納品なら徹夜で仕上げるということができるかもしれないが、具体的な場所に到達する、というミッションは特定の交通機関を逃したらおしまい。徹夜で走っても間に合わない。そういう綱渡りを日々繰り返している。
そんなことをぼやいても仕方がないのだけれど、むしゃくしゃしたまま登壇するわけにもいかず、ウンチのように吐き出してスッキリした気持ちで待ち合わせに向かうことにする。