un deux droit

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管理するだけのタレントはないけれど

当社にタレントパレットなどという人材管理システムが投入された。
どんなPJに関わったか、どういう能力を保有しているのかという情報が蓄積され、新しいPJ発足時のメンバー選定や、適材適所を実現する配置転換などに活用されるらしい。
こんな100名足らずの中小企業で、しかもろくにPJも商品開発もしてきておらず、過去の遺産だけで30年ほど食いつぶしてきた会社で今更能力の掘り起こしなどをして宝が眠っているとでも思っているのだろうか。

すごくばかばかしいと思ったけれど、マスを埋めていくうちにわかったことがある。
これは保有能力の乏しく社歴が長いだけで管理職になってしまった岩盤層を合法的に一掃できる装置だ。
私の上司含め、発揮能力ベースで算定された場合、一般職レベルの能力しかないベテラン社員は多い。
同一労働同一賃金をにしてなんて都合のいい言葉を持ち出して、経営陣は自分の任命責任を取らずに高コスト人材を値切りに来ている。

確かにこれで職場の不公平感は緩和されるかもしれない。けれども一番それで厳しい査定を受けるべきは経営陣の皆様自身なんだけどな。人にやらせる前に自分の棚卸をしてよ。