un deux droit

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妻≠キャバ嬢

「配偶者を利用して自己肯定感高めてんじゃねーよ」
昨日妻に吐き捨てられた言葉だ。

妻がキレたのは、私の会話がまどろっこしく思わせぶりで、相手からの「それでそれで?」「すごーい」と言った合いの手をもらいながら話を進めようとしたためだ。

「端的に話せ」
「反応を求めるな」
「望んだ反応が出るまで粘るな」

妻はそう言葉を連射したのち、妻から褒めてもらったり、興味を持たれたり、尊敬の眼差しを向けられたり、と言った愛情確認行動を闇雲に求めるのは甘えでしかないし、それは母親から与えられるべきものだろう。きっと私は子どもの頃に適切な愛情を受けてこなく、自分も親に甘えてこなく、その欠落を配偶者に埋めてもらおうと無意識に思っている、と断罪された。

確かに私は、妻に限らずこれまでお付き合いしてきた女性に対して、自分の思いの捌け口として利用して、心を満たしてもらうことを期待してきた自覚がある。肉体的な満足を求めて性欲の捌け口に女性を利用する男性のことは軽蔑しているくせに、結局女性を道具化したい欲求がある点では、自分の価値の証明を他者に求めているという意味において自分も同根なのだ。素直にそのことを恥じて、自尊感情の慰撫を自己完結できる人間であらねばと反省している。