un deux droit

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いっぱい食べる君が好き

ここ最近、妻が顕著に太ってきた。揺れる二の腕、ジャージの上からでもパンツの食い込みが見えるお尻、座るとシャツを押し出し段の輪郭がはっきりと認識できる下腹、パンツのゴムの上にしっかり乗っている脇腹と背中の肉。妻は身長が150cm前半だが、60kg超えは固いと推測する。
2人目の出産後、元の体型に戻ると宣言して52kgくらいまでは落としたと聞いているが、しばらくの停滞期を経て、産後直後より確実に膨張している。ちなみに結婚当初は40kg台だった。
体重増加傾向初期は、「なんかまた太ってきた」と焦りを見せていたが、緊張の糸が解けてしまったのか、もう自身の体型について何も言及しなくなった。お腹が思い切り段になっているのも隠すことなく晒し続けている。食事の量も私と同じくらい食べるし、調子の良いときはごはんも2〜3杯お代わりする。その後の間食も欠かすことはなく、カロリーの高い4〜5種類のお菓子が常備され寝る直前まで食べている。夏に向けて涼しくて楽な服がいいという名目で外出時はワンピース調の服しか着なくなった。今のところワンピを着ると体型の変化は隠せているが、この生活習慣を続けていると、それが叶うのも時間の問題かもしれない。

実は、それよりももっと性質の悪い問題がある。実は今の妻の体型、私の好みどストライクなのだ。デブ専とまではいかないものの、ぽっちゃりをちょっと超えてしまったくらいの脂のノリがたまらない、という平均値からかなり逸脱した性的嗜好をもっている。この事実、一応妻にはひた隠しにしてきたつもりだ。かなり変態的であり共感されないことは重々承知だ。たとえ私の好みを正直に伝えたところで、残念ながら妻は喜んだり安心したりする性格ではない。ガリガリよりはグラマーな感じがいいとは言ったことがあるし、美味しそうによく食べる人が好きだとは言ってきた。でもそれ以上の情報は与えていない。太ってきたという悩みを打ち明けられても、別に俺は気にしないよ、という程度の意思表明でグッと堪えてきた。
第二子を授かって以降、性行為自体に興味がなくなったのか私を性的対象として見られなくなったのかはよくわからないが、夜の営みは一度たりともない。もしかしたら彼女の自意識の中でどこか女としての部分を捨ててしまったのかもしれない。しかしその放埒さが皮肉なことに私にとっての性的魅力を増す結果となっている。いま私は、私の理想とする体型と近似値といえるフォルムの妻と同じ空間にいながら、ボディタッチすら禁じられているという生殺し状態にある。いっそのことすでに自分のフェチは筒抜けになっていて、「本当はこういうだらしない身体が好きなんでしょう?困った変態さんね」とこれまでの態度を豹変させてくれても構わないと身勝手な妄想を膨らませている。そんな叶わぬ望みをふつふつと抱きながら、鏡餅化したふくよかなお腹に度々視線を奪われては、心の中でその神々しい姿を崇めている。