un deux droit

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ダーウィンの慧眼

平日の昼下がり。スーパーにはマスクをした人、人、人。

レジ打ちの店員さんとは透明のビニールで仕切られ、客同士もなんとなくお互いを汚いものかのように訝った視線を交わす。

そんな殺伐とした空間を徘徊し、手早く目当てのものを掻き集めて用事を済ませる。

それはこの空間にコロナウイルスが存在しなかったとしたらなんとも滑稽な情景で、そして十中八九そうなんだろう。

まるでババの入っていないババ抜きをしているような、どことなく間抜けな日々を、これからも粛々と続けていく。


コロナの終息する日が来たとして、一度慣れてしまったこのソーシャル・ディスタンスをリセットすることができるのだろうか。なんかもう満員電車もむさ苦しい会議室もゴミゴミした居酒屋も耐えられない気がする。

その代わり、恐ろしいほどあっさりと、オンラインでのコミュニケーションが苦痛ではなくなった。むしろオンラインのやり取りの方が心地よい。移っていない下半身が寝巻きでも、ついさっきニンニクの効いたラーメンを食べていても一向に構わない。そういう都合の悪いものをwifiは運ばないでいてくれる。そのうち昔の若かった写真なんかを画面に表示させたら、自分の声に合わせて写真が動いてくれるかも。

これが人類にとって進化なのか退化なのかはわからないけれど、コロナを機に人間は確実に変わったし、もう元には戻れない。とりあえず子どもの数は減るだろうな。この予想が当たるかどうかは来年の1月頃に判明する。案外やることなくてお盛んに濃厚接触しているのかも。それなら人類もコロナもまだまだ安泰だ。

思いがけず下衆な着地になった。皆さんの健闘を祈ります。