un deux droit

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youtuberの跳梁跋扈にみる暗い未来

youtuberで何億稼いだみたいなニュースを見ると、嫌な時代になったもんだとつくづく思う。

彼らが生み出している作品と、それの対価としての収入がどう見ても釣り合っていないように感じるからだ。宝くじで成金になった人を尊敬せず、詐欺やペテンで財を成した人に憧れないのと同様に、現代で経済的に成功しているように見える人達のパターンがことごとく胡散臭く、羨ましくない。彼らの儲けのカラクリはいつまでも理解できないだろうし、わかりたくもない。勝手に儲けて勝手にいい思いして勝手に威張っていてくれていいけど、その閉じられた世界から出てこないで欲しい。こっちの現実社会で迷惑をかけてこないことだけを切に願う。

それにしても増幅装置としてのインターネットという仕組みはつくづく恐ろしい。富と名声がアトランダムで局所的に発生し、指数関数的に積み上がっていく。大抵の場合、正味の価値を遥かに上回る査定を受けている。そのため自分の手持ちの尺度で納得感を味わうことが難しい。この程度の面白さはこのくらいの評価が妥当だろう、という自分なりの相場感と現実がことごとく噛み合わない。

この入力と出力の因果関係があべこべになってしまった事例のシャワーに毎日のようにさらされ続けると、日々コツコツと頑張って生きていくのがバカバカしく思えて気力が減退する。いろんな仕事がAIにやってもらえるようになったとして、暇になった人間がすることがこんな動画配信くらいしかなくなるんだったら、人類は店じまいしてしまった方がいい。