un deux droit

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上司の失脚

上司が来期から自分の上司じゃなくなるらしい。先月末退職した先輩からリークしてもらった。

当の本人も先週あたりから様子がおかしく、不自然な離席を繰り返し、小声でボソボソと社内で普段やりとりのない部署の人と話をしている。

やたらと有給も多くなってきたので、もしかしたら転職活動でもしているのかもしれない。顔色が悪いところを見ると、うまくいっていないのかもしれない。

前出の先輩曰く、私に取って仕事がやりやすくなることは間違いないらしいので、最高形としては私が上司の空いたポストに滑り込むところまで期待してしまっている。年収も上がれば家庭内の地位ももう少し安泰になるかもしれない。会社の英断を待ちたい。

それにしても早く消えろと上司の存在を6年ほど呪い続けてきたが、いざ消えることが確定すると、不意に虚しい気持ちになる。

彼がこの6年間何一つとして事態を好転させることができぬまま、無様に打ち捨てられることとなった。その姿には憐れみしか覚えない。チャンスはいくらでもあったはずなのに、かりそめの安泰の地位にあぐらをかいて挑戦をしてこなかった。自分はヒラのペーペーの地位ですでにやりたいことを実現できているので、地位を得ることはそれがさらにやりやすくなるだけにすぎない。守りに入ることだけが自分の死期を早める愚策であることを今一度肝に命じたいと思う。