un deux droit

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話してもわからない人

最近捕まった、煽り運転のおじさんの動画を見て、唐突に思いついたことがある。


自分は心の底では、言葉さえ通じ合えば最終的に人は分かり合えると思ってやしないか、と。

あのドラレコの動画で殴られていた被害者も、きっとそんな楽観があったから窓を開けてコミュニケーションを取ろうとしたのではないか。

相手が人間だと思うあまり、最低限のレベルでは心を許したのだ。

私はその態度にすごく共感してしまう

聞き取れる言語を発話する主体とは、無意識にコミュニケーションを取ろうと構えてしまうからだ。


けれども、仮にあのシチュエーションがサファリパークのライオンの群れの中を通っている時に置き換えたら、あの被害者も絶対に窓を開けていないはずだ。

ライオンに言葉が通じることを1%でも期待する人はいない。

加害者がたとえ日本語を発話し、その日本語を駆使して恫喝しに来ていたとしても、その言語に惑わされず、あーライオンに囲まれたと冷静に対処し、淡々と警察に連絡し、プロに駆除してもらうしか穏便に切り抜けられる方法はない。

相手は日本語を発話しながらも、コミュニケーションを取りに来ているのではなく、ただ捕食しに来ているのだ。

人のツラを被った猛獣は思いの外多い。

外見に惑わされず、獣の匂いを嗅ぎ取ったら、自力での対処を諦め、専門家に助けを求め、できるだけ遠ざかろう。

それが運悪く害獣に出くわした時の適切な対処だ。


ちなみに自宅に獣が紛れ込んでいるのだがどうしたら良いのだろう