un deux droit

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『反日』の反対は

内田樹氏が週刊ポスト反日記事掲載を受けて、発行元の小学館と今後仕事をしない旨をツイッターで宣言した。

私からすると内田氏の判断は至極真っ当に見え、全面的に賛同している。

そして案の定、内田氏の元には大量の批判が寄せられているようだ。


面白いなと思うのは、反日記事を批判したら何故かその批判元は『親韓』と解釈する人が一定数いることだ。

論理的に考えれば日本への感情と韓国への感情が完璧に相反するなんてことにはならない。

親日と親韓は一つの人格の中で両立するし、反日反韓もそうだ。

そういう基本的な論理的思考力を書いた人が韓国を批判する人に多いのは実に嘆かわしい。

もっと言えば反日でないことはすなわち親日である、というのも、論理的には未完成だ。反日でも親日でもない、何の感情も抱かないパターンを見落としている。

内田氏は確かに反韓ではない。

けれども必ずしも親韓ではないと私は思っている。

そうではなくて彼は、国の善し悪しを感情的に決定すること自体を否定しているのだと思うのだ。

国には人と同じで良い点もあれば悪い点もある。良いところだけしかない国もなければ悪いところだけしかない国もない。それなのに好きだからと言って良いところだけを見ようとしたり、嫌いだからといって悪い点ばかりを見るのは同様に偏った見方だ。親日・親韓は反日反韓より弊害が少ないものの物事の片面だけしか見ないという点において同じ欠陥を抱えている。

自国のことであれ他国のことであれ、そしてそれぞれにどんな感情を抱いているにしろ、個別の事象に対して感情と切り分けて、良いものは良い、悪いものは悪い、と客観的に冷静に思考し判断できることが礼節ある大人としての振る舞いである。

私はそのようなメッセージを彼の態度から受け取った。もっと深遠な思考があるのだろうけど、とりあえず脊髄反射で否定している人よりは芯を食った解釈ができていると自分では思っている。