un deux droit

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消費税は公平か?

「『消費増税が負担だ、苦しい』っていうけど、高いものを買うお金持ちから順に負担が重くなるし、所得税はいろんなテクニックで節税されちゃうけど消費税は物を買えば問答無用で取れるから、実は公平な税なんだよ。」

という言説を最近よく見かける。特にお金持ちの人に。

最初見たときは、確かにそうかも、と思ってしまった。 でもよく考えたらそんなのはまやかしだと思った。なぜならば、税金のかかるタイミングが違うからだ。

 

所得税は当人がお金を手にする『前』に引かれる。前に引かれるわけだから、当然引かれた分のお金は、自分のために使うことができない。

一方消費税は、お金を手にした『後』に引かれる。自分のために使った消費に、上乗せして払う。つまり、消費税がかかる前と後では物の価格が上がっているだけで、お金と交換した便益はしっかり得ている。余計にお金を払うが買うことはできるのと、買うことすらできないのでは大きな違いだ。

 

年収1000万円の人が所得税50%の場合使えるお金は500万だ。

年収1000万円の人が消費税50%の場合使えるお金は約666万円だ。(x+0.5x=10000000)

つまり、同じ50%という数字でも、可処分所得は133万違う。

こう考えれば、お金持ちの人が所得税よりも消費税の増税を望む心理がわかる。

 

所得税は一律で挙がらない。累進性が担保されているので貧しい人の家計に打撃を与えない。消費税は、収入が最低限の衣食住で消えてしまうような家庭に直接的なダメージを与える。その「最低限」に食い込んでくる。

お金持ちへの課税はどんな形の税にせよ、最低限を十分に確保した上での、余剰部分の贅沢部分にかかる。もちろん不愉快だろうが、死にはしない。

 

お金持ちへの課税は消費を冷え込ませるというが、お金持ちはお金持ちの中でしか金を回さないのでどのみち庶民には関係ない。

お金持ちの投資家が高級な寿司を食い、儲かった寿司屋は高級な車に乗り、儲かった車のバイヤーは高級な家に住み、儲かった不動産屋は高級な海外旅行に行き、儲かった旅行代理店は最初の投資家のところに資産運用の相談に行く。それだけ。お金持ち仲間の美しき循環。トリクルダウンなどあるもんか。

 

せっかく導入したマイナンバー。どんどん収入を補足してじゃんじゃん課税してください。大丈夫。それくらいでへこたれるような人はそもそも金持ちになっていないから。