un deux droit

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『育役(イクエキ)』という言葉を作りたい

深夜4時。いつものように夜泣きで起こされ、粉末ミルクを溶かし、飲ませながら5分弱座ったまま制止。

また寝に入ったら今度はおむつの交換。これでぐずらなければおつとめ終了。また床に就くことを許される。

眠気で朦朧とする中、唐突に頭に浮かんだのは「役って『やく』と読ませたら偉いポジションになるのに、『えき』と読ませたら途端に苦痛ばっかりだな」という謎の発見。

苦役、兵役、懲役…じゃあ今やっているこれはなんだ?毎夜不定期に起こされ、強制的だが内容は軽微である労働を際限なく課せられ、外界との接触と行動の自由を制限されられる日々。これって立派な『えき』ではないのか。ならばこれに名前がないのはおかしいではないか。

というわけでこれからは乳幼児の世話を『育役(いくえき)』と呼ぶことを提唱したい。そんで憲法改正の折にでも国民の義務に追加しておいてもらいたい。国庫からのいくばくかの手当てが出るその作業を国民が等しく課されることに何の効果があるのかまではとても思いが至らない。ただ睡眠を遮断され続けるやり場のない憤りを、深夜帯由来の勢いに任せた「みんな不幸せになっちまえ」という不毛な呪詛に過ぎない。

それにしても子育てってどうしてこうも無意味に負荷の多い設計なのだろう。あえて無闇に苦痛であることに生き物として合理性があるのだろうか。そうか、きっと産んである程度だったら社会の新陳代謝のためにさっさと死ねということなのかもしれない。それなら育役を国民の義務という先ほどの議論も日本の現状を鑑みればあながち的外れではないのかもしれない…これ以上は深く言及しない。おやすみ。