un deux droit

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男に生まれてよかった

長い3連休だった。

 

妊娠4ヶ月と半ばにして、妻のつわりはピークを過ぎたようだ。

 

しかし、食欲は依然として無く、腹痛と腰痛に苦しみ、基本的に安静にしている。

そのため、ほとんどの家事と育児が自分の仕事になっている。

妻に無理して家事や育児を頑張ってもらうと、必ずぶり返しが来て2時間くらいは

布団に突っ伏すことになり、その間は結局私がワンオペ状態だ。

もうこうなってくると自分の休みどころでは無い。

無限の体力を持つ2歳児の遊び相手をしながら、時折目を盗んで溜まった家事をこなす。

なんとも味気ない休みだった。

 

正直、保育園が空いている平日に、仕事をしているほうが気が楽だ。

 

しかし、辛さで言えば、妻の方がはるかに辛い。

好きで体調不良になっているわけでも、命を懸けた出産に挑むわけでもない。

女に生まれた宿命と闘っているのだ。

 

どれだけ今の日常が多忙でしんどくても、じゃあ妊娠出産を替わりますかと問われたら即座にNoだ。

そんな根性も覚悟も、私にはない。

でも子供は欲しいのだ。

 

だから、私は自分の代わりに子供を産んでくれる妻に生涯感謝を絶やさず、

謂れのない小言も笑って受け流し、半分半分を大幅に超える量の家事と育児を受け持つのだ。

 

男に生まれてよかった。

 

これから何度もこの生活に匙を投げたくなることがあるはずだ。

その時は必ずここに書いた心境を忘れているはずだ。

 

男に生まれてよかった。

 

我を取り戻す魔法の言葉としてここに書き留めておこうと思う。