un deux droit

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2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

苦手な顔

先週の平日3日間、後輩の女性が福岡に出張で来ていた。普段は一人で仕事をしているので、来訪者の存在は基本的にありがたい。けれどもなぜか彼女とは、同じ空間にいるとなんとも居心地が悪い。彼女はコミュニケーション能力が高く、私にない感性やひらめきを…

【書評】三体0 球状閃電

三体シリーズはもうおなか一杯かなと思って読むのを避けていたのだが、劉 慈欣の世界観に浸るおクスリが切れてきたので、結局充填。厳密には三体と無関係の本作だが、本作単体として十分面白かった。球状の雷の正体は何なのか。そしてそれはどのようにして発…

博多区住吉「杏仁坊主」

本日のランチ。前に杏仁荘のほうへ足を運んだら臨時休業でランチにありつけず、系列店で再チャレンジ。黒コショウのガツンと効いた麻婆豆腐。これはリピート確定です。微妙に中心地から外れているだけあって、比較的待たずに食べられる絶品中華。次は麺類+…

文章自体は凡庸でいい

はてなブログで有料記事が書けるようになったわけだが、このご時世、個人や広報媒体に紐づいたブランドの「あしらい」なく、純粋に文字列単体でお金になるものってなんだろうか、とふと考える。最初に思いついたのは、単なる文章ならもう同じようなものはど…

水耐性を手に入れた

福岡は昨日からゲリラ豪雨と晴天のハイブリッドレインボウ。夕立ちの時間帯のゲリラ豪雨はこれまでもあったけれど、早朝のゲリラ豪雨は珍しい気がする。気候は刻々と変わってゆく。福岡に来てから10数年。夏は傘を差すことがめっきり減った。いつも折り畳み…

博多区綱場町「やひろ屋」

博多区祇園にあったときに、何度か通っていた店に訪問。近くにつけ麺の「とまと屋」があり、めちゃくちゃ悩んだが初志貫徹。福岡で中華そばといえば、「寿限無」「らぁめん蔵持」「とら食堂」に続いてここが四天王かな。「中華そば栄」も近いうちに足を運ん…

保険としての有料記事

はてなブログで簡単に有料記事を作成できるようになった。これでnoteと類似の運用が可能になった。精神年齢が低いので、新しいおもちゃは早速使わねばと有料記事をいくつか作った。有料化したものとしては2種類あって、1つは別のブログを立ち上げて書いてい…

第一章 エイプリルフール 5

「じゃー、とりあえず部屋いこか」 金髪に促され、棟の入口上部の壁に、緑色のポスターカラーで「C」と殴り書きされた通路へと誘われた。 「そういや名前まだやったな、俺、山田って言うやけど、寮ではおはぎって呼ばれてるからよろしくな。たいした意味はな…

第一章 エイプリルフール 4

私の淡い期待は脆くも崩れ去った。全寮放送を聞いて集まった顔ぶれは、先ほどの回で新入生を捕獲できなかった「はずれくじ」の面々だった。 前回の反省を踏まえたつもりなのか、それぞれの部屋は趣向を変えた一芸を披露してきたが、どれも付け焼き刃の生煮え…

第一章 エイプリルフール 3

今、目の前で起きた一連の出来事をうまく咀嚼できずに呆然としながら列の進むに任せていると、私の入寮説明の番が回ってきた。通された机には小柄で短髪の女性がボロボロのちゃんちゃんこを羽織って肩を丸めて座っていた。そのあからさまな座敷童子スタイル…

第一章 エイプリルフール 2

穏便な生活を確保したいというささやかな願いは、寮に足を踏み入れて30分も立たないうちに打ち砕かれた。玄関先でまごついていると、上級生らしき人物に声をかけられ、促されるままホールの二階へと連れていかれた。二階の廊下には、よそ行きの格好をして一…

第一章 エイプリルフール 1

人身売買 今、私の目の前には、ダンボール製のプラカードが二枚差し出されている。一つには「寮歌部屋」、もう一つには「スポーツ愛好会」という文字が殴り書きされている。そのプラカードを持つ男二人は、どちらも屈強な身体を誇らせながら、不気味なまでに…

お前はもう(思考が)死んでいる

妻から散々「人の話をとるな」と言われ続けてきたので、人の話を取るまい、余計なクチは挟むまいと、相槌に徹する訓練を積んできた。そのことには成功したのか、「人の話を取るな」と言われることはなくなった。その代わりに、「人の話に関心を示せ」「自分…

朝ごはんが苦痛に感じるお年頃

ここ2ヶ月くらい、朝ごはんはずっとこれ。ヨーグルトにバナナを放り込んで、オリゴ糖を回しかけておしまい。昼夜の食欲はあまり変わらないけれど、朝はとにかく食べられなくなった。特に炭水化物。パンもご飯も入らない。年ですねぇ。老後2000万問題というの…

同音異義語に聞き耳を立てて

シェアオフィスのラウンジで作業していると、いろんな業種の商談が耳に入ってきて面白い。午前は、私の後ろで海運業の業者と港湾の業者が商談をしていた。港側の方が船側の方に、うちを使って荷下ろししてくれ、的な話。 港側が船側に、最近の業況を訪ねてい…

継続こそ才能なり

長女が今月頭から、夕食時に卵焼きを焼くことにハマっている。どんな献立でもお構いなしに卵焼き。これがなかなか味付けや焼き加減が上手で、褒めているうちに習慣になった。そんな彼女が、今日の調理の際、フライパンを触ってしまい手の甲を火傷した。ちょ…

あなたがしてくれなくても 最終話感想

好きなドラマが一つ終わってしまった。Twitter上では「時間返せ」の大合唱だが、私としては満足する結末だった。Twitter上では、誠とみちが結ばれるべきだ、という意見が多いようだが、なぜその結末を望む人が多いのか、ちょっと理解に苦しむ。 誠とみちは、…

再現不可能な仕事をやり遂げて

今日の仕事はセミナー講師。セミナー講師と言っても、学校の先生のように情報やノウハウをお伝えするのではなく、参加者の考えを引き出し、意見を集約するファシリテーターをやってきた。アウトプットそのものを直接生み出すことはできない。あくまで参加者…

小学校で得られる学び

本日は授業参観。平日ということで、まだまだ圧倒的に母親の参加が多いが、形見の狭くない程度には父親の姿がいた。1教室に2〜3人程度。自分の幼少期と比べて、授業参観の頻度がめちゃ多い気がする。2ヶ月に1回ペース。年1回とかじゃなかったっけ。これとは…

知らぬ間に築いていた「反・自分らしさ」の檻の中でもがいてゐる

今朝も午前11時まで妻の説教。本日のテーマは「自分の人生のコンセプト」について。抗争のきっかけは、裏庭の活用方法について、妻の構想を問うたことだった。「人に聞く前に、自分はどのように活用したいか自分の意見を考えて、それを言え。私が考えて、そ…

見極めるべきは本人よりも親と実家

長女が猫を欲しがっている。私はペットを飼ったことがないし、飼いたいと思ったこともない。飼うことを検討することに時間と頭を使うことも惜しいと思っていたところで、妻の教育熱に火がついてしまった。子どもはすぐ巣立つ。どうせ飼うなら早い方が良かろ…

首輪としての札束

「男に子育てさせるのは、自然の摂理に反している」昨日、一緒に酒を飲んだ五十代男性会社員の方から、このようなご発言をいただいた。彼が言う「自然の摂理」というのが一体何を指すのかよくわからないが、とにかく女性が子育てに集中できない環境を作って…

ベッドタウンの図書館にて

今日は用事があって、隣町まで足を運んだ。一軒家に引っ越すまで住んでいた隣町。用事が終わり、夕飯まで少し半端な時間が余ったので、かつては毎週のように通っていた図書館へ久々に行こうという話になった。冒頭の写真は、新刊コーナーで本日入手した戦利…

無意味なことの意味

昨夜はPTAの役割で、町内会の人と夜間パトロールをしてきた。拍子木を打って「火の用心〜」と声を張り、練り歩くアレ。死滅した文化だと思っていたが、持ち家エリアにはまだ残っていたのだね。北海道の地元でもやらなかった(隣家まで遠すぎて練り歩けない)…

外来種に食い散らかされて

今週は、営業からオーダーがあって、研修シナリオを一本書き上げた。営業はその内容が気に入ったらしく、ほかの営業にもパワポを拡散してくれて、皆好き勝手にスライドの手を加えて提案書の素材にしてくれている。鯉の池に食パンを千切って散布するときの愉…

獰猛な生物との共生

今月の妻の生理は、生理後の方がめんどくさい。 それはきっと雨のせい。今日は晴れていてご機嫌。天気予報が家庭の平穏とシンクロ。洗濯物が乾くかどうかで一日の吉凶を決めている。家族は何でも言えるべきってあなたは言うけどさ、私たちはあなたが日常でた…

倦怠との戦い

新規事業を始めて1年と2ヶ月が経過した。新規事業を軌道に乗せ、会社の屋台骨となるまで育て上げるにあたって、障壁となるものはないだろうかと常日頃警戒しながら過ごした。その障壁は顧客のニーズとのミスマッチだったり、社内政治に足をすくわれることだ…

バカには定期的に薬をつける

先週の東京出張は不完全燃焼だった。広報誌に載せるための、顧客を招いての対談。 企画内容とキャスティングは申し分ないと思っていたが、思いのほか盛り上がらなかった。対談者が胸に抱えた問題意識や持論が、その肩書の割に思いのほか弱く、撮れ高が少なか…