un deux droit

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2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

音のない世界に憧れる

しばらく執筆意欲を失っていた。このまま放っておくと復帰できないような気がして、無理やり編集画面を立ち上げる。私が意欲減退を引き起こしている原因は妻の不機嫌にあるのだけれど、もうそのことはこれまでも死ぬほど書いた。ある意味妻はかわいそうだ。…

青木俊「逃げる女」

著者の名前を最近Twitterでよく見かける。興味本位で手に取ってみたところ、舞台が北海道だったので読むことに。最初はありがちな捕物劇かと思いきや、逃走した「犯人」の足取りを掴む目的で、事件の背景を紐解いていくうちにとんでもない真相の輪郭が鮮明に…

五目あんかけ焼きそば(自作)

かつて札幌に、六宝飯店という店があった。 貧乏学生と、ワンカップでベロベロになった身元不詳のオジ様が足繁く通う、異様な佇まいの店だった。 そこの名物があんかけ焼きそばだ。大概が北24条界隈でベロベロに酔った帰りの「締め」に食べるので、本当に美…

新規事業を成立させる要素

昨年から細々と検討を重ね、昨年末に役員会議に提出したものの予算化されず宙ぶらりんになっている新規事業案。方向性はいいんじゃない(カネは出さないけど)ということだったのでなんとかお客さんを味方につけようと、需要の有りそうな会社に「まだ本決ま…

「男性育休促進」だなんて眠たいこと言ってんじゃないよ

某行政団体より、育休経験者のインタビュー依頼が飛んできた。男性の育休取得促進事業らしい。これだけテコ入れして全然伸びないんだからもう諦めてみんなでなかよく国家衰退の道を辿ったら?と思うが、私が辞退することで代わりにキラキラしたテンプレ育メ…

ブログ執筆は脳の清掃活動である

今週のお題「現時点での今年の漢字」「書」ブログを書くことそのものが日常に溶け込みつつある。どれだけ忙しくても、むしろ忙しいからこそ、精神の安寧のために書いている。 タイプもしくはタップすることを「書く」というのは違和感がないでもないが、脳内…

「本質」と「現れ」を解きほぐす

kkawasee.hatenablog.comこの本を読んでから早速夫婦げんかが勃発したのだが、諍いを収束する上で早くも役に立った。 参考になったのは「本質」と「現れ」の議論のパート。なにか妻と私で話がいつまでも噛み合わないなぁと思っていたら、「表出した行動や発…

川瀬和也「ヘーゲル哲学に学ぶ 考え抜く力」

以前こんな記事を発見して、その論理展開の美しさに「賢い人がいるもんだなぁ」と感銘を受けた。 kkawasee.hatenablog.comこの人の書いた文章は今後も読みたいなと思って読者登録をしていた。(何気に九州人、同年代なのも気になるポイント。)そうしたら、…

ドライカレー(自作)

スパイスにこだわりなし(S&Bの赤い缶のカレー粉) 隠し味はトンカツソースとオイスターソース。 にんじん一本すりおろしが疲れた。こういうことやってるから疲れるし時間がなくなるんだよな。でも妻と次女には好評。

女性中心社会で男性が生き延びる方法

・立場に高低差をつけない。上司部下、あるいは発注先と業者のように、指示→受諾のような一方向のコミュニケーションを好まない。男性的には、指示内容には疑義を挟まず丸呑みして即実行がゴールへの最短距離のように思えるが、女性はただゴールすることを望…

売上はもういいぜ

売上2000万円強のプロジェクトを同僚に譲った。 たまたま自分の担当エリアからのぽっと出の案件で、こちらから提案したわけでもなく、したがって私の強みも活かせず、興味もない領域の仕事だった。ただ、利幅も大きく、納品物も定型のもので頭を使う必要もな…

「ちょうどいい」寿司屋がそこにある~福岡県大野城市「寿司こばやし」(再掲)

きっかけは、商工会主催の秋祭りだった。焼き鳥、焼きそば、かき氷…と定番の屋台が所狭しと立ち並ぶ中、一軒だけ異彩を放つ店があった。「…寿司の屋台だと??」秋とはいえ残暑厳しい屋外でナマモノを販売する剛毅さに心惹かれた。店頭には大ぶりの鉄火巻6巻…

父親としての第一段階到達

16時ごろ、保育園から電話が。聞けば、次女が38℃の発熱とのこと。大急ぎで荷物をまとめお迎えに。次女の好きなプリンにゼリー、ヨーグルトを買い込んでから保育園に行くと、ケロッとした様子で元気に走り回る次女の姿。「なんか熱下がっちゃったみたいです、…

「良い組織」は生態系の摂理に逆らわない

顧客との商談で「良い組織とはなにか」という談義になった。 良い組織の要素を顧客があれこれと列挙する中で、私は「良い組織なんてものは存在しないんじゃないすか」と話を混ぜっ返してしまった。 「良い組織の条件」なるものを抜け漏れなくピックアップし…

口は災いのもと

「山ちゃん、これでも声優やってるのか」101匹ワンちゃん2を見てから美女と野獣を見ていて、思わず口をついて出てしまった。 まずい、と思ったが最後、妻のパトロールに引っかかってしまった。「なんの話?」 「あ、いや山寺宏一がね、さっきも出ててこれで…

我が家は片務的最恵国待遇

土日をほぼワンオペで乗り切る。妻はいるにはいたのだが、これから建てる家の間取りや家具について延々と思いを馳せて過ごしていた。それはそれでこれからの家族のためになるありがたい仕事なのだが、目の前の子ども2名の七転八倒劇を完全に無視できるタフネ…

妻と話の噛み合わないやるせなさ

topisyu.hatenablog.com上記記事を読んで。これからの子育て環境について少し懸念。 我が家ではニュースを見ない。新聞も取っていない。妻は、反知性主義というのは言い過ぎかもしれないが、世間の出来事について意見することを鼻持ちならない態度として嫌悪…

贅沢品としての手帳

私はかつてほぼ日手帳ユーザーだった。学生時代の女友達が、mother2をプレイするためだけにスーファミを保有するほどの糸井重里狂で、そこから転じてほぼ日を使っていた。その子のサブカルに精通している感じとか、劇団サークルを主催する姿が当時の私には「…

「誰も知らない」

現代版&実写版「火垂るの墓」。 家族全員の演技が演技っぽくなく、淡々と一家が朽ち果ててゆく様は、現実のドキュメンタリーを覗き見ているような生々しさだった。周囲の大人のささやかな善意だけでは、それをありったけかき集めても全く足りない。子どもが…

孤軍奮闘の甲斐あって

会社が開催した管理職研修で、講師を担当した顧問が、研修中に出し抜けに私の名前を引き合いに出したという噂を聞いた。 「この会社は顕著に攻めの投資が少ない。既存の事業ポートフォリオを焼き増ししていくだけならば早晩衰退するのは明白である。にも関わ…

田舎すぎることの弊害

子どもの誕生とコロナを理由に、かれこれ4年は実家に帰っていない。北海道の地を踏みしめていない期間としては人生最長。下の子も生まれてこの方、北海道未踏。あんまり離れすぎると望郷の念も薄らぎ、ますます億劫になってくる。味噌ラーメンとスープカレー…

全身全霊で空気を読まない

今日も妻の機嫌が悪い。どうせ排卵日。子どものちょっとしたわがままにすぐピリピリしている。 妻の機嫌に振り回されるのことに飽き飽きしたので、自分は思いっきり余裕たっぷりにご機嫌で過ごしてやった。空気に呑まれない。自分は自分の過ごしたい空気感の…

福岡の火薬庫

今週から地獄の自主在宅勤務期間開催中。オミクロン株の流行が倍々ゲームで進んでいるので判断は正しかったと思う。症状の程度はどうであれ、いざ感染したとなったときの社会的影響度は依然として甚大である。かんたんに保育園閉鎖→様々なイベントの中止とい…

腐ったニンジン

来期以降に運用開始される新人事制度の説明会があった。既存の「年功給」による賃金の「高止まり」を解消すべく、「年功部分」を8割に圧縮し、残り2割を「役割給」として変動制にする、というもの。これにより、あまりに発行を乱発しすぎたために、具体的な…

子はいつでも親より賢い

昨日の寝かしつけ時に、久々に長女と長話。新居のレイアウトを伝え、新しい家での過ごし方をあれこれと想像を膨らませ、それから小学校の生活への不安を共有し、保育園の友達との別れを悲しみ、保育園の友達がそれぞれどこの小学校に行くのか、などなど悲喜…

折檻の技術伝承

長女の卒園式and入学式に着る服を調達しにショッピングモールへ。店頭では妻のお気に召すものがなく、ネットで注文することになったので、その物色のための時間を確保するために室内遊び場で時間を潰すことに。 遊び場の中でふと目につく一団がいた。小学生…

馴れ馴れしさと他人行儀

今日は早朝から日用品のリフィルをめぐって喧嘩。使い切ったのにリフィルしなかったことに怒ったのではない。勝手にリフィルしたことに怒ったのだ。 朝起きると、空のボトルが目につくところに置いてあった。これは補充せよとのメッセージだなと受け止め、パ…

ポイズンな結婚生活

最近は妻とのトラブルを回避できている。というのも、妻の会話に余計な茶々を入れず「相槌マシーン」に徹しているからだ。「へー」「そうなの」「なるほど」「それは大変だね」「すごいね」と、何か言っているようでその実何も言っていない言葉を馬鹿みたい…

垣根涼介「涅槃」

宇喜多直家という戦国武将の一生を描いた作品。悪名高いというその悪名についての知識無しで読み進めたが、存分に楽しめた。book.asahi.com 不遇な幼少期と、そこからの立身出世、旧弊にとらわれない治世の鮮やかさ、家臣への情に厚い采配など、「負けないリ…

大名「クボカリー」

スパイスカレーでは福岡随一と呼び声の高いクボカリー。営業先が周辺になく、わざわざ行かねば行けないりっちにあるのだが、今日は時間があったのでようやく来店が叶う。 ダークポークカレーや日替わりのマトンに心惹かれるが、今日は定番から攻めたい気分と…